人は生きている限り、悩みはつきません。
その悩みの多くは・・いや、すべては対人関係です。
夫が、彼が、上司が、母が・・・
私の場合は、とにかく「子ども」でした。
不登校から引きこもりになり、一切言葉を交わさなくなり、もう何年も声を聞いていない。
笑顔なんて小学校の卒業式に見た以来か?
とても悲しくて、寂しかったです。
「しゃべれよー、笑えよー」って。
でもね、相手の行動をどうにかしたいとか、どうにかしてあげたいとか思っている間は、どうすることもできません。
相手が楽しもうと、悲しもうと、その子の人生、捉え方なのです。
逆の立場になればわかりますよね。
誰かからどうこう言われたり、されたりっていやですよね。
他人からみたら歯がゆいことも、間違ってんじゃないの?と思うことも、それを自分で乗り越えなければ、成長に繋がらないのです。
親が必要以上に子どもに手出しをすると、子どもの成長する機会をうばってします。
親は、もちろんそんなこととは露知らず、力になろうと頑張るわけです。
知らず知らずに相手の成長の機会を奪うのですから、当然自分も奪われることが起こります。
時間がない。
お金がない。
などと感じているのはその証拠です。
成長の機会を奪っておいて「ちゃんとしなさい」「積極的になりなさい」「がんばりなさい」とはこれ如何に。
一方、子どもの方も奪われてはなるまいと抵抗します。
その手段の一つが、「不登校」なのです。
不登校のお母さんの多くは、エネルギーが強いです。
良かれと思って、子どものことをなんとかしたいと思うお母さん。
そうすればするほど、子どもはエネルギーを奪われたくないと殻に閉じこもってしまうのです。
よかれと思ってすることに、ろくなことはないというのを覚えておいてください。
なぜなら、「よかれ」ということは、それは「悪い」という前提なので相手にとっては不快なのです。
不快はマイナス意識です。
マイナスにはマイナスが、プラスにはプラスが返ってくるという宇宙の法則。
つまり、「よかれ」と思ってプラスの行動を取っているにもかかわらず、こちらの気持ちは相手にとってはマイナスでしかなく、そのマイナスが自分に返ってくるわけです。
たとえば、よかれと思ってしてあげたことが余計なお世話で怒られたっていう経験はありませんか?
それってコントロールになるので、嫌がられるんですね。
なんとかしたい!!
役に立ちたい!!
お母さんらしいことさせて!!
それは、自分のために子どもに結果を出させようというのと一緒です。
子どもにとったら、そんなこと、まっぴらごめんですよね。
境界線を引きましょう。
境界線は、アドラー心理学でいうところの、子どもの課題と親の課題を分離させるということです。
子どもに結末を経験させて学ばせることを見守る勇気をもつ。
その覚悟をもつのがとっても大事なのです。
覚悟を決めたら、マイナス意識を出す量を減らしましょう。
どうやったら、マイナス意識は減らせるのか!?
お母さん自身がプラスの状態でいれば、マイナスを出さずにすみますよね。
お母さんが日々の生活を楽しみ、1秒でも多くゴキゲンさんでいられるようにするのが絶対にオススメです!!
お母さんが遊んだり、笑っている間、子どもにやいのやいの言わないので、子どもにとってはほっとします。
そしてマイナスな重圧が消えると、軽くなって動きやすくなる。
で、学校に行きだすようになる子も、少なくありません!
お母さんがゲラゲラ笑ってたら、子どもの不登校問題が改善したって、サイコーですよね!!
子どものことをどうこうしようと、必要以上に手を貸すと、成長のチャンスを奪うことになります。
子どもに自分のしたことの結果を出させようとしない。
「よかれ」もいらない。
境界線を引きましょう。
そのために、お母さんは自分がゴキゲンさんになれることに、一生懸命になりましょう。
これで、ほんと、うちの子には大きな変化がありました!
学校を卒業後、一時期引きこもりになっていましたが、今や一人暮らしをして自分で仕事を見つけて、稼いだお金で車の免許を取ろうというところまできました。
つまり、お母さんの意識が変われば、現実が変わります。
不登校も例外ではないのですよ。
不登校、引きこもりを改善させる鍵はお母さんが握ってるのです!!
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