UMIで、人生を変えた人たちが大勢います。
一生許せないと思っていた恨みや、墓場まで持って行きたいと思っていた後悔も、すべては愛だったと気づき、今まで堰き止めていた「豊かさ」と「しあわせ」が雪崩れ込むのを私は何度も目撃しました。
芳奈さんも、その一人です。
芳奈さんは、看護師さんで、中学校、小学校、幼稚園に通う3人の男の子のお母さんです。
彼女がUMIマスターコースの基礎講座を受けた日のことを私は忘れもしません。
朝10時から始まった講座は、基礎的なブロックの話や、望む未来を作るためにはどうしたらよいのかということをテキストを使い、事例を交えて学びます。
受講者さんは、すべてを吸収したいと目を輝かせ、質疑応答も絶えることがありませんでした。
「ほかにご質問はありませんか?」
夕方5時近くになり、これで最後かな?と思ったとき、
一番前の席で、なにか言いたそうにしていた芳奈さんが控えめに手をあげました。
そしてこう言いました。
「私は、小さい時から虐待されて育ち、足には、たばこの火を押し付けられた跡が残っています。
それでも、親からの愛情はあったと書き換えていきたいです。」
泣きながら、自分の強い思いを宣言したのでした。
虐待する親は、子どもの頃に虐待されたから!?
虐待されて育った人は、自分の子どもを虐待すると言います。
実は、彼女もまたこの負のループにはまり、苦しんでいました。
長男のことが全く可愛くありません。
寄られるのも嫌で、叱るときは手をあげ、泣くまで許さず執拗に怒鳴ってしまいます。
長男は、私の嫌がることをしてくる この世で一番私を苦しめる存在です。
アスペルガーの症状もあり、空気読まない、思いやりがない 常識がないのが嫌です。
そのおかげで、私は、何度菓子折り持って、近所に謝りに行ったことか!
彼は、私が人に好かれるために、 今まで我慢してきたことを崩してくる存在です。
ことごとく邪魔される気分になるのです。
彼女の苦しい思いが、ひしひしと伝わってきました。
母親に手をあげられ、自分はそういうことしないお母さんになりたかったのに、なぜか同じことをやってしまう。
可愛いはずの息子が可愛いと思えないなんて、ほんとうに悲しい。
自分はなんてひどい母親なんだと、彼女は自分を責めました。
一方、長男に比べ、下の子どもは全然手がかかりません。
すると、妹ばかりをかわいがり自分はないがしろにされたことを思い出し、悲しさ、辛さ、虚しさは増すばかりだったのです・・・。
そして、唯一自分を受け入れてくれた大好きなおばあちゃんが亡くなりました。
これはいよいよ母親と向き合うタイミングか来たかなと、芳奈さんはUMIに申し込んだのでした。
幼いころ、もう記憶すらないのですが、左足に残るたばこの火傷をみるたびに、彼女は、虐待された自分の不幸を嘆きました。
過去は過去として出来事は変えられないにしても、いま現在、息子が可愛くないと思ってしまうこと、息子に手を挙げてしまうこと、息子のアスペルガーの症状にに振り回されること。
それと、夫がもしかして浮気をしているのではないかと疑っていること。
これらを解決したいと、UMIマスターコース6期生として学びをスタートさせました。
マスターコースでは、勘違い探しとブロック解消を行います。
出来事を思い出し、自分は被害者だとばっかり思っていたけれど、実は相手に悪意はなかったし、よくよく考えてみれば自分も何も加害は加えられていない。
それどころか、めちゃめちゃ愛されてたじゃないか!
というのを探し出す作業です。
私は愛されていない。
大切にされない。
私には価値がない。
そう設定したブロックは、なかなか強固でしたが、真実への書き換え作業は、30個以上にもなり、その後カウンセラーコースに進んだ彼女は、
やり直しも含め100以上になったというから驚きです!
書き換え作業を行うのと同時に、長男くんにも変化がみられました。
部屋が、こんなにも綺麗になってきたのです。
さらに、彼女は、長男くんに長年飲ませ続けてきた薬をやめることにも挑戦しました。
なぜなら、その多動を抑える薬は、自分が抑えたかったからです。
うちの長男は5歳の時に、アスペルガー症候群と診断され、7年にも渡り、多動を抑える薬を飲ませてきましたが(私が抑えたかったからです)本人の意向を確認し、薬をやめました。
内服中は確かに大人しかったのですが、いつも険しい表情で、食欲がなく不眠でした。
それがやめてからは、ご飯をモリモリ食べるようになり、学校から帰るとガーガー昼寝して明らかにエネルギッシュです。
ただ、夜中ゴソゴソ起きてるのが気になっていましたが 日曜日の団らんの時、夜な夜な描いてる絵を見せてくれ、漫画家ばりの上手さに、すごく感心しました。
ピアノも独学で、ショパン並の曲を弾けるまでになってました。
(電子ピアノをヘッドホン使用してたため、私は聴いたことがなかった)
かといって宿題もちゃんとしていて。
死にたい死にたい言ってた長男が、『将来はニートで稼いでやる』と、将来を見据えている様子です\(^^)/
ほんとうは薬をやめることは怖かったです。
何が怖い?何が問題?って、自分に問いかけて、最終的には『怖いも何も、薬やめたら産まれたときのまんまの我が子に戻るだけ』に行き着いて、えい!ってやってみました。
私が何とかせなアカンと思ってたけど、そんなことなかったです!
長年コントロールしてきて、私には大きな大きな『ダメをやってみる』でしたが期待以上の結果でした。
愛されないと思い込んでいた芳奈さんは、ご主人や子どもたちを「自分の所有物みたいに思ってた」と言いました。
所有物のように扱われ、コントロールされるのは誰だって不愉快だし、反発しますよね。
そうやって、
彼女の【潜在意識】は、愛されないこと、大切にされないことを証明させるかの行動を【無意識に】起こさせていたのです。
夫の帰りが遅いから浮気してるんじゃないかと疑って、ケータイ見たり、仕事中に鬼電したりして監視体制とってたけど
自分と向き合って、自分を慈しむのに忙しくて(笑)疑う気持ちがなくなったので執着しなくなりました。
なので遅くまで帰ってこないことに、疑うよりも、仕事頑張ってくれてる、と感謝の気持ちが溢れています。
なにもかも変わってきました。
愛されていることに気づきはじめ、感謝の気持ちがあふれてきたのです!
すると驚くことに、次々と嬉しいことが起こりはじめました!
嬉しいことが次々と起こる!!
以前は、息子は自分を苦しめる存在で、近づかれるの嫌で、我が子を嫌いってどういうことなんだと、罪悪感に苛まれていたのに、
「抱っこさせてー」と迫る勢いです。もう可愛くて可愛くて仕方なくなりました♥
「そのことが、何よりも嬉しい!」と本当にうれしそうです^^
なぜNOと言えなかったかといえば、嫌われたくなかったからです。
しかし、「もともと愛されている私」という自信がついてからは、NOと言っても嫌われもしないし、何も怖いことはおこらないというベースに書き変わり、ちゃんと自分の気持ちが言えるようになったのです。
そうそう、このときの書き換え途中に、宇宙の法則を実感することがあったそうです。
※宇宙の法則とは、出したものが返ってくるというシンプルな法則のことです。
そもそも残業をするはめになっていたのは、大好きな先輩の話につきあっていたからです。
で、よくよく考えたら、自分も旦那さんに長電話をしていたこに気づき、旦那さんへの長電話をやめたら、先輩からの長話も、ぴたっと止んだのですー!
残業が減ったので、もちろんお給料も減りましたが、
その金額をはるかに上回る金額分、ご主人のお給料が上がったのです!
ボーナスは10万増、毎月5万増というから、デカイです!
また、お母さんとの親子関係も激変しました。
孫に何かくれるのを、以前は、自分を虐待した罪滅ぼしとしか思っていなかったのが、普通にありがとう^^って思えるようになり、コロッケをわざわざ揚げて持って帰らせてくれる「母の愛」を、しっかり受け止められるようになりました。
虐待されたと思ってたことが、今は全く虐待だと思ってないです。
ただのしつけで、私のことを心配してくれてた故で、意識してあるを見たら、たくさん与えてもらってました。
お弁当もいつも好きなものばっかり詰めてくれてカバンや服も、手作りでした。
私が肉の油が苦手で、我が家のカレーはいつもツナ缶で作ってくれ、家族のモモ肉の唐揚げとは別に 、私だけ用にむね肉の唐揚げを用意してくれたり、旅行や行事にいっぱい参加させてもらったり・・・
ピアノ買ってもらったり・・・
なぜ虐待だと感じてたのか不思議なくらいです(笑)
ええ~~!?
という彼女の顔まで変わりました!
別人!?
この美しさも、蓋してたの!?
生きていることを日々実感できるようになりました。
たとえるなら、自動車工場のラインの上で走ってたのが、今では、自分でガソリン入れて、自分で走らせてる感じです。
間違えたら自分でバックして、行きたいところに自分の意志で走らせています。
被害者も加害者もいない、すべては自分の意識が作り出したということが、腑に落ち、誰のせいにもしない、
自分の人生を、自分でハンドルがきれるようになったのですね。
芳奈さんは、小さいときから、人に怒ることをしてこなかったそうです。
それは、お母さんへの意識の持ち方から来ていました。
「母にはわがまま言ってはいけないと、育ててもらってるのにと思ってました」
これは、多くの人が思うことです。
そして頭では愛されているのは知っています。
でも・・・!
この【でも】の部分が癒されない限り、どこかで、自分はどうせ愛されていないし、大切にされないし、価値がないと思い込み
ほうらね、やっぱりそうじゃん!
ということ【だけ】をピックアップして、
そういう性格、そういう人生を歩み続けるわけです。
真実を見ようとせずに。
そして、芳奈さんは、
とうとう
こんな
ものすごい
真実を見つけましたーー!
煙草の火を押し付けたのは、お母さんじゃなかった!!!
えーー!?
えーー!?どういうこと!?
小さいとき、父が競馬場かなんかに連れていってくれてわたし、肩車されてたらしいんですね。
そのとき、誰かの歩き煙草の火が、私の足に触れたんですって。
だから足なんですよねー。
で、この真実も以前に母に聞いたことがあることを、このたび思い出しました。
なんかいつのまにか、虐待話にねつ造しちゃってたんですよー(-_-;)
で、いま、その火傷の跡もうすくなってきたんですよー!
恐るべし!!思い込み!!
こんなふうに、自分のよいように解釈していくのですね、人って・・。
自分の人生を通して、ブロックがどのように作られ、どのように解消していけばよいかを知った彼女は、
この経験を、今後は、子ども、パートナーシップに悩んでる人に役立てたいと考えているそうです。
親に虐待され、子どもを愛せなくて、自分の人生を嘆いてた彼女はもういません。
彼女は、いま、心からこう思っています。
「生まれ変わっても、また母の子になりたいです。」
「わたしのストーリーが、誰かの勇気づけになるなら」と、すべてを明かしてくれた
芳奈さんに、心から感謝いたします。
本当にありがとうございました!!
長方形の手のひらと、それに比べると短い指。これを「火の手」といいます。
とても明るく、カリスマ的存在にもなれるタイプです。気に入った一つのことに打ち込むのが得意です。
独学でショパンもうなずけますね!
著者について